コミトミコお母さんの試行錯誤

使っていない頭を動かして、考えたことのまとめブログ

子育ては親の責任って思っていますよね?

「片付けてって言っているでしょ」

「お皿を舐めちゃだめ」と、

こどもの悪いところを

注意しているつもりだ。

でも、言い方がキツすぎるかも、とか

細かいことを言いすぎているかもと

不安になる。

こどもは「お母さん、好き」と

言ってくれているが。

 

こどもの虐待のニュースを見るたび

憤りを感じるのと同時に

まさか自分のしていることが

虐待ってことはないよな、と

頭をよぎることがある。

 

違うよな。

 

それで見つけた本。

 

『人はなぜ、愛するわが子を虐待するのか』 

       著者 大岡啓二

著者は元名古屋市自動対策室主査を

していた人だ。

 

人間のこどもは未熟で生まれてくる。

でも、人間は頭がいい動物だ。

赤ちゃんの時は、好奇心の塊で、

何でも口に入れたり、

投げたりして、親は目が離せないが、

これは生きるために必要なことを

たくさん学んでいるのだそうだ。

こどもはどうしたらうまくできるか、

失敗したらどうなってしまうのか、

大人のすることを見て、

意味を理解していき、成長していく。

 

そんな大変な子育てを

原子時代から、

祖父母と同居していた時代までは

母親、父親だけでなく、

祖父母、近所の人、

電車の中で会った人など、

いろんな人が子育てに関わってきた。

でも、今は核家族になり、

周りの人とのつながりが少なくなり、

母親と父親だけで子育てをしている。

こんな時代はここ50年ほどだそうだ。

 

子育ては親の責任だと言われている今、

子供が何かやらかさないかと

わたしたち親はいつもビクビクしている。 

こどもをまっとうな大人に育てることは

親としての務めだと思って疑わなかった。

社会からのプレッシャーを

ビシビシ感じていたから、

わたしたち親はビクビクしているのだ。

 

自分も、何かこどもの事件を聞くと、

親は何をしていたんだと思ってしまう。

社会からのプレッシャーによって、

自分の子育ての考え方も

決められていたと思うと怖くなる。

 

最後に著者は

「親はなくても、子は育つ」

という諺がある。

親にはこの言葉をかみしめてほしいと

書いている。

わたしも自分のこどもには

サザエさんにでてくる波平さんみたいな

大人たちに叱られながら、

たくましく育ってほしいと心から思う。

でも、これは理想論だという感じも

してしまう。

現代で親をやっているわたしたちは、

自分のこどもが家族以外の人に叱られたら、

「古い考え方をおしつけないで」とか

「こどもがいろんな人に

注意される時代なんて無理。

親の考え方があるんだから」なんて、

思ってしまいそう。

自分で自分の首を絞めている感がある。

困ったもんだ。