コミトミコお母さんの試行錯誤

使っていない頭を動かして、考えたことのまとめブログ

しんみりこどもの成長を感じた

この頃歯に食べたものが

挟まるようになった。

歯の間が空いてきたのかな。

歯に何かが挟まっているのを

こどもに見られて、

「歯の感覚がなくなってきたの?」と、

老いをバシッと指摘された。

 

何年か前は

『お母さん、命』みたいに

好かれていたけど、

この頃は教えてもらうことや

指摘されることが増え、

調子が狂う。

 

そんなうちのこどもは高学年になり、

少しずつ悩むことも出てきた。

 

上のこどもについての悩みは習い事。

わたしたち親はお金をかけて習うなら、

ある程度習い事の日まで練習し、

努力してほしい。

こどもとしても嫌いじゃないし、

うまくなりたいとは思っている。 

でも、なかなか上達しない。

コツコツ練習するのはつらい。

さらっとできる子もいるが、

うちの子はそうでもない。

急に習い事をやめると言い出した。

今までうちでのんびりしたり、

遠出したりしたい土曜の夜に

毎週毎週送り迎えをしたのに?

まだ大した結果も出てないのに?

 

自分がこどものとき、

習い事の練習なんてしたことなかったが、

親である自分は今までかけた労力を思うと、

まじで!?と思った。

それで、こどもに

『努力の大切さ』を語ってしまった。

何様なんだ、わたしは。

こどもはつらそうに泣いて、

やっぱり続けると言った。

まだ葛藤しているようだ。

 

下のこどもにはこんなことがあった。

下のこどもを歯医者に連れて行ったら

先生に「出っ歯だね」と、

こどもがどう感じるかなんて

全く気にしないような言い方で言われた。

 

下のこどもは普段もちろんファッションや

自分の外見なんて気にしたことがなかった。

親のわたしが似合う服を

買ってやりたいからいっしょに行って

試着してと言っても、

服を買いに行くのは時間の無駄と泣いて、

買い物を拒否する子だ。

 

なのに、その歯医者の先生が

ズケズケ「出っ歯だ」と言ったとき、

それをとても気にしたようだ。

そのこどもの思いがわかるわたしは

歯医者の失礼な言い方にむかついた。

家へ帰ってから、

鏡の前で歯を見ているこどもを見て、

なんだかわたしもつらかった。

 

これから、こどもがつらいこと、悩むことを

たくさんそばで見るんだなと思った。

親であるわたしは

変わってやることはできない。

アドバイスしたとしても

こどもにはまるかどうかは

わからない。

こどもが挫折したりもするんだろう。

 

それを見ているのも親の仕事なんだな。

 

 

 

 

 

 

新築の家に諦めたものベスト10

わたしはかなり安い給料で

働いてきた。

一度ボーナスが5万円だったときがあり、

正社員だったのに、

何て会社だと思った。

冬車通勤するために、

冬用タイヤを買わなきゃいけなかったのだか、

ボーナスがタイヤ代より

安かったのには驚いた。

会社に行っているだけで、

損しているのだ。

 

それでも、夫の給料で暮らし、

自分の給料を貯めて、

年に一回繰越し返済することが

楽しみだった。

 

コツコツそれを続けてきて、

ローンが500万円を切った。

 

わあい、わあい。

ローンを借りたとき

返し終わるまで

どのくらい長い道のりが待っているのか

想像もつかなかった。

でも、ここまで来ると、

何とかなりそうな金額だ。

 

結婚したときから、

お金の使い方を試行錯誤しながら、

できるだけ節約をして、

暮らしてきた。

夫に買いたいものが

できたとき、わたしに相談すると、

わたしがまず言うのは、

「それ、いる?」だ。

反対もしかりだ。 

 

今回は新しい家を建てるときに

諦めたことをまとめる。

ある程度のものを諦めて、

予算をしぼっていたことも

順調にローンを支払えている理由だと

思う。

家を建てるとき、

「それ、いる?」と夫婦で話したベスト10

 

 

第10位お風呂の高めのふた

ショールームに見に行ったら、

保温効果はあるものの、

重そうだった。

日々お風呂のふたを

閉めるのに苦労するくらいなら、

保温効果が少ないのでいいと思った。

、、

第9位ユニットバスの大きく開くドア

うちのは安い仕様の折れるドア。

高い仕様は引き戸になるが、

大きく開くためだけに高くなるなら、

買わないと決めた。

 

第8位トイレの小さな手洗い

確かにトイレ自体についている手洗いより

単体の手洗いがついていたら

いいかなと思ったが、

単体の手洗いって、

洗うところもとても小さいので、

手を洗うと、壁にその水が飛んでしまう。 

掃除し続けるのは無理だ。

 

第7位食洗機

10年前にいろいろ調べたところ、

そこそこの食洗機だと、

結局手洗いするものが出てしまうそう。

また、一回は買えても、

壊れたとき、金銭的に買い直す余裕があるかと

自問し、無理かもしれないと思い、

最初からつけるのをやめた。

 

第6位おしゃれな換気扇

リビングから丸見えのかっこいい換気扇。

よくよく考えると、リビングから

キッチンや換気扇が丸見えなのって

どうなのよと思い、

リビングから直では見えない位置に

キッチンも換気扇も設置して、

そんなに高いモデルにはしなかった。

 

第5位カーポート

夫もわたしも車に興味はない。

わたしたち夫婦は

通勤、買い物などにはどうしても必要なので、

持っているが、

車が多少傷ついても

そんなに気にならないタイプだ。

また、我が家は和風の外観なのに 

カーポートをつけるのも変な気がした。

 

第4位ロールスクリーン

絶対開けにくい。

開けやすさでいったら、

絶対カーテンにしたほうが

いいと思った。

今のカーテンはとても気に入っているし、

開けやすい。

 

第3位おしゃれなお風呂

ユニットバスではないお風呂に憧れた。

でも、木のお風呂にして、

ほんとうにメンテナスできるの

まったく想像できなかった。

 

第2位無垢木材床のキッチン

リビングとキッチンが 

ひとつの大きい部屋だと

床も一続き。キッチンの床材としても

無垢の木材を使うことになるが、

そうすると汚れに

どのくらい強いのかは

かなり微妙だ。

ハウスメーカーにキッチンの無垢の床が

汚れたらどうするんですかと聞いたら、

「普通汚れたら拭きますよね?

大丈夫ですよ」と言われた。

わたしは自分のズボラを

しっかり認識しているので、

無垢の木材ではなくクッションフロアに

して、今は大満足。

汚れても、ズボラなわたしは

拭かない。

 

第1位2階のトイレ

実家の2階のトイレって

あまり掃除が行き届いていなかった。

夫の実家もそうだった。

よほど掃除が面倒なのだと思った。

トイレをやめると、

トイレも買わなくていいし

ドアなども必要なくなった。

 

このベストテン以外にも

家を建てるとき、いろんなことを考え、

悩んだけど、

そんなに後悔していない。

結局

「住めば都」ってこと。

みんな、自分の家が大好きだ。

 

 

 

家を建てるまで 家の雰囲気決める編

前回の続き。

前回は土地を見つけた時までの

話を書いた。

 

今回はどんな家をたてるかを

決めるまでの話。 

リサーチ好きな夫は土地を探しながら、
同時進行で、どこで建てるか

ネットで探し始めた。

 

まず、早々にうちの予算では

大手工務店で建てることは

難しいとわかり、

地元の工務店に絞った。 

 

地元の工務店でも、

太い柱と、真っ白な漆喰の

古民家風の家の工務店

 

箱のような外観で、

おしゃれなインテリアの

工務店

 

大工の技が光る、

かっこいいけどお高い工務店

 

安めの床、真っ白な壁紙の

見るからに安そうで、実際に安い工務店

 

夫はいろんな工務店

完成見学会を

見に行く綿密なスケジュールを組んでくれた。

上のこどもがまた3ヶ月だったときから

納得するまで見学に行きまくった。

 

そうすると、いい家、悪い家が

だんだんわかってきたし、

自分たちの好みもわかった。

 

わたしは新築した実家に

こどものころから

大人になるまでずっと住んでいた。

だんだん古ぼけていく実家を見て、

長い間住むとだんだんみすぼらしくなる家は

いやだと思っていた。

 

経年で黄ばんで、端が少し剥がれた壁紙。

これはいただけないと思った。

それから、フローリングが傷ついて

何ともみすぼらしくなったのも

残念に思っていた。

 

だから、住むほどに味が出る家、

塗り壁と無垢の床の家が

いいという夢があった。

 

そして、いろんな家を見るうちに

うちの雰囲気を決める条件が

わかってきた。

 

まず、年を取っても、住めるデザイン。

家を買うなら、

ずっとその家に住むことになる。

おしゃれな箱型の

かわいい雑貨屋みたいな家から、

おじいちゃんとおばあちゃんが

出てきたら合わんだろう。

年代問わず住める家がいいと思った。

 

メンテが楽な家がいい。

サイディングや

薄い屋根で、

10年おきに足場を組んで、

色を塗らなければならないような

メンテが大変な家は

いくらお金があっても困るだけだ。

 

暖房、冷房効率が悪くないこと。

うち全体がひとつの部屋のように

つながっている家や

リビングに階段があって、

こともが帰ってきたら、

必ずリビングを通らなきゃいけない

リビング階段の家を見た。

家に1人でいるとき、

暖房や冷房をつけると

後ろめたいような家には住みたくないと

思っていた。  

 

そんなこんなで

とんなうちにすることに

なったかというと…

 

年を取っても合うし、

メンテ費用も高くない

瓦屋根、ガルバリウム鋼板の外壁。

ただ、ガルバリウムをそのままはると、

シャープな印象になるか、

まったく垢抜けないデザインになる

と知っていた。

たから、上半分は白、

下半分は黒いガルバリウム

蔵のような外観の和風の家。

 

インテリアはおしゃれすぎない、

無垢材、塗り壁を実現し、

素人なのにそのほかの家具が

チグハグにならないような

インテリア。

 

これで、我が家の新築のテーマが

決まった。

 

次回に続く。

次回もぜひよろしくお願いします。

家を建てるまで いい土地発見編

前回までは、

建売住宅購入を思いとどまった

ところまでを書いた。

 

今回は土地を見つけたときの話。

 

夫が不動産屋さんがネットに出していた

かなり安い土地の情報を見つけた。

微妙に不便なところであるものの、

手が届きそうな値段。

わたしたたは土地を買うなんて

できるのかと感じていたが、

この情報を見つけたとき、

わたしたちは土地を買って、

家を建てられるんだという希望が持てた。

 

建売住宅購入をすんでのところで

思いとどまったわたしたちは、

慎重に考えることができる

ようになっていて、

この土地でほんとうによいのか、

さらによい土地はないのか、

さらに土地を探してみることにした。

 

かなり値打ちな値段だったので、

わたしたちが他の土地を探している間に

誰か他の人が購入する可能性もあったが、

それは縁がなかったということだと

考えることにした。

 

日々土地の情報をネットで探す夫。

周りの人にも相談し始めた。

義父は顔が広い人だったので、

近所の物件を紹介してくれる人が

出てきた。

そのとき、わたしたちは1人目のこどもを

産んで、育休中だった。

赤ちゃんをつれて出かけるのは

大変だったが、目を鍛えるために

いろんな物件を見に行った。

 

ある物件は、

今人が住んでいる昔ながらの田舎の家。

古く、おばあちゃんの家みたいな

匂いがする家。

いい柱が使ってあるから、

いい家だよと言われると、

まだまだ知識がないわたしは、

リノベーションをすれば

安く、いい家になるのかななどと考えた。

でも、周りに買い物できる場所がなく、

ここしかないとは全く思えなかった。

 

それから数日後、義父の何かの知り合いの

不動産業をしているおじさんが

土地を紹介してくれることになった。

 

近くに住むおばあさんが

田んぼを買ってくれる人を

探しているとのこと。

不動産屋で売る前だから、

相場よりかなり安いらしい。

 

何だかいいかもと思っていたわたしたちは

休みの日にその不動産業のおじさんに

その土地を案内してもらった。

 

周りは田んぼで、のどかな感じ。

北に車が一台通れる細い道がある。

こどもを家の周りで安心して

遊ばせてあげられそう。

家は北側玄関になる。南側は田んぼ。

庭は狭くても、周りの田んぼが大きくて、

眺めは最高だった。

土地は南北に長く、

うなぎの寝床と呼ばれる形はたまにきず。

歩いて行ける近くにスーパーがある。

駅も自転車で行ける。

 

見た瞬間、ここならいいぞと

わたしも夫もこの土地を気に入った。

 

落ち着いて考えるために、

少し時間をもらった。

いろんな時間にその土地を見た方がいいと

よく理解していたので、

夫が仕事の前や後に土地を何度も見に行った。

悪いところがない。

わたしたち夫婦の希望通りの土地。

 

わたしたちは土地の値段、場所を

よく考えて、

この土地を購入することにした。

 

土地を購入するためには

家を建てる計画が必要らしい。

わたしたちは急いで、

家を建てる会社を探すことになった。

 

次回に続きます。

 

 

 

家を建てるまで 建売住宅購入検討編

自分の家が好きだ。

家を建てて、10年以上が過ぎたが、

自分の家があることが

今でもうれしい。

今回はその話。

 

結婚して、上のこどもが生まれたころ、

わたしたち夫婦は今後住むところを

どうするか考え始めた。

田舎に住んでいると、

ずっと住むところといえば、一軒家。

普通の人が考えるように、

家賃を払っているのと、

ローンを払うのと同じなら、

家を買った方がいいと思い、

わたしたちの家づくりが始まった。

 

住宅展示場へ行って見たものの、

スゴすぎて、よくわからなかった。

大手メーカーで実際に家を建てた人の

オープンハウスに行ったら、

展示場と違って普通の家に見えてしまい、

こちらも何がいいのか、わからなかった。

 

土地を探してみようと

不動産屋に行ってみた。

わたしたちがお金がなさそうに

してたのか、そんなに親切には

してくれなかった。

不動産屋に

土地を探すなら、

広告やネットに出ているものは

そんなにいい土地じゃない、

いい土地があれば、

広告に出る前にすぐ売れるというような

ことを聞いた。

わたしたちにとっていい場所で、

手頃な値段の土地に出合うなんて

無理だと思い知った。

 

わたしたちの家探しが

なかなかうまく進まず、

困っていたとき、

便利な場所に建売住宅が建った。

展示用に家具も置かれていた

そのうちに入ると、

まあまあいいと思った。

家具もいい感じのものを置いていて、

家に合っていたのだろう。

今日にでも住み始められそうだったのも

よかったのかもしれない。

 

営業の人はその私たちを見逃さず、

いろいろ説明してくれた。

あれよあれよという間に

給料を聞かれ、ローンも大丈夫だと

思うとか言われた。

 

人気があるので、

契約をしないと

すぐ買い手が決まってしまうとビビらされ、

狭いわたしたちのアパートに、

平日夜にやってきて、

いろいろ説明していった。

何も知らないわたしたち夫婦。

土地を見つけるのも大変と

わかっていたので、

夫は

「あそこにするしかない」

と言った。

わたしたちはもう契約書にハンコを押す寸前で

もう少しだけ考えると言って、

営業の人に数日の猶予をもらった。

 

少しずつ家についての本を

読んでいたわたし。

ある本に

家を買う前には

その場所へいろんな時間に

行ってみるといいと書いてあった。

 

家を買うことはすごい決断で、

うれしいことのはずなのに、

そんな感じじゃない夫に本に

書いてあったことを伝えた。

夫は「わかった、見てくる」と言って、

確かその次の日ぐらいに

会社を休んで、買おうとしている家の周りを

見に行った。

そうしたら、近くに川があり、

川の匂いがすることが判明した。

 

何だかただ踊らされていただけの

ような気にもなって、

建売住宅の購入を思いとどまった。

 

そこで、夫の細かい性格の

スイッチが入った。

 

次回に続きます。

 

 

 

 

 

 

辛いときに思い出すといいこと

仕事をやめたいと言ってから、

数ヶ月。

やめたい理由No.1だった

仕事の人間関係がなぜだかよくなり、

そんなにやめる理由がなくなった。

そうしたら、会社は代わりの人員を

探していた。

 

なんだかね。

もう辛くて辛くて、

やめたいと思ったから、

やめたいと言った。

でも、やめなくてもなんとかなりそうな

状況になったら、

急に今の職が惜しくなってきた。

 

仕事が急になくなるってのは

しんどい気がする。

こどもが大きくなってきて、

長年続けてきた仕事がなくなったら、

何をしたらいいか

よくわからなくて、

それはそれで不安になるわたし。

 

あんなに泣きながら仕事をして、

辛い、何とか助けて欲しくて、

やめたいと言ったら、

やめなきゃいけなくなってしまうと

墓穴を掘ったわたし。

 

なんだか悔しいという気分で

夜を過ごして、よく考えてみると、

わたし、この仕事、

ほんとうにやりたいのかなと

不思議な気持ちにもなった。

もし、今以上に稼げる何かがあったら、

続けるだろうか? 

 

それは、微妙なんだよな。

よくよく考えたら、

このまま会社が続くかわからないような会社に

振られたからって、

わたしは何を失うのだろうか。

 

また新しいこと、他のことをすれば

いいんじゃないかなと

感じられた。

 

変な投資に手を出したり

楽にも儲かるみたいなのに

引っ掛からなければ、

わたしはのんびり楽しく有意義に

暮らしていけるのではないかな。

 

どうでもいいから

自然に身を任せて、

楽しいことをできる時間を

大切にして、

死なない程度に稼ぐのもいいのではないか。

 

やめたかった会社に

振られたからって、

何か悔しいみたいなよくわからない感情、

何かダメの烙印を押されたみたいな感覚、

どうでもいいわ。

 

あんなに辛いと思っていた日々が

何でそんなに辛かったのかも

よくわからなくなっているわたし。

自分の感情がこんなにも変わるのかと

自分に驚いています。

 

人の感情って

こんなに変わるもんなんですよね。

辛いときにはこれを思い出そう。

考え方次第で、悩みは吹っ飛ぶ。

 

 

こどもには自分で決める人になってほしい

上のこともが、だんだん成長してきて、

こちらが注意したことに対して、

しっかりと意見を言うように

なってきた。

 

「悪いことをして謝らないのは良くない」

というわたしに対して、

こどもは「自分の意見を言って何か悪い。

実際にそう思ったんだ」と怒った。

険悪な雰囲気のまま、

2日間が過ぎ、疲れてしまった。

 

家族がいると、

楽しいこともあるが、

揉めることも多い。

1人機嫌が悪い人がいると、

他の人も嫌な気持ちになり、

せっかくの休みが嫌な感じで

終わってしまうこともある。 

こどもの好みで

そんなに興味がないところに

行くこともある。

でも、こどもが嬉しそうにしていると、

なんだかそれだけで

よかったと思う自分もいるんだよな。

 

自分の欲しかったものを手に入れるよりも

こどもにお金や時間を使いたくなる気持ちは

不思議だな。

でも、自分のお金や時間を

使ったからといって、

こどもがわたしの作品みたいに思うようには

なりたくないと思っている。

 

自分がこどものころのことを考えると、

わたしの両親は

好きなようにさせてくれたなと思う。

やってみたい習い事はやらせてくれたし、

勉強について文句を言われたこともない。

これはほんとうにありがたいことだった。

 

両親はわたしを秀才に育てようとか

才能を発掘してやろうとか

思ったことはあったのかな。

こどもなんてなるようにしかならないと

思っていたのだろうか。

 

わたしの母は、

「わたしにはわからないことを

知っていて、すごいな」と

いつも言ってくれていた。

こども時代のわたしは

「お母さんはこんなことも知らないのか」と

バカにしていた気がする。

でも、その積み重ねで

親に相談しても仕方がない、

自分のことは自分で決めていこうと

考えることができるように

なったのかもしれない。

もちろんわたしは何かの才能を

開花させたわけでもない、

なんてことない人に育っただけなのだが、

今までの人生を誰かのせいにはできない、

自分の選択で今に至っているな

という気持ちはある。

 

今のわたしはこどもに

よくなってほしいと

つい

「〇〇したほうがいいんじゃない」

「〇〇しちゃダメ」と

言ってしまっているが、

これではいつかこどもに

「どうして〇〇してくれなかったの」と

言われてしまうかもしれないなと

ときどき思う。

何かに失敗した時に、親のせいに

するような子になってしまうのではないかと

心配になる。

 

だから、「へえ、そんなこと知っているんだ、

わたしは知らないよ」と

言うようにしたいと思っている。

自分の人生は自分で決められる人に

なってくれたら、

自分の人生に責任を持って、

それに満足できる人になるのかなと

思う。