竜王戦を見た。
藤井三冠と豊島竜王が
八時間の待ち時間で二日にわたって、
対局した。
周りにたくさんの人がいて、
自分たちの対局を見ている。
でも、棋士は一人きりだ。
だれにも相談できない。
運に左右されない実力の世界。
世の中には将棋が好きな人が
たくさんいる。
でも、あんなに孤独に考えられない。
好きなのに、できないのだ。
世の中には好きなものが
見つけられていない人は多くいる。
また、世の中には好きなことを
見つけているのに
それに没頭することはできない人もいるのだ。
棋士は孤独だし、自分が選んだ手が
全部自分に返ってくる。
辛いだろうと思うのだが、
でも、好きなことを持ち、
目指すものを持ち、
それを対局という形で
共有できる相手もいる。
だから、かっこいいだけじゃなく、
うらやましいんだよな。